#YoshikazuBlog

気になったコト。気に入ったモノ。 自分の思ったことを徒然に書いてくブログ。

去年の冬、きみと別れ

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本屋にいると2時間は時間をつぶすことができる。
これまでに出版された名作はもとより、山関連の書籍に英会話の勉強、話題の新書など、確実に死ぬまでに読み切れない数の書物の中で、今この瞬間に自分に合う一冊を探す時間は、忙しさやストレス、悩みから解放されて、純粋とすら言えるひとときだ。
図書館で本を借りるという経験は、既にだいぶ昔のことなので憶えていないけど、借りずに買うという選択は、著者と向き合っているような真剣さがあって、高いお金を払う以上、「中途半端な本であったら許さない」(とまでは言わないが・・・)気分だったりする。

でも、その時の自分にあった一冊を選ぶのは本当に難しくて、気持ちと時間に余裕がないと、自分の気持ちと向き合うことも出来ずに、うっかりとした勢いにも似た感情で本を買ってしまうこともある。

新書で購入した「去年の冬、きみと別れ」もそんな本だった。


結論から言うと、イマイチの本。
本屋の入り口、平積みにされている話題書を最初に目にしたのが悪かったのかもしれない。
何となく気になっていた作家さんで、読んだこともなかったので、「トライしてみるか」的な発想も甘かった。
ミステリーということで、内容的には読みやすいけど、取り上げている題材や、メッセージが自分には合わなかったのもあるかもしれない。

なんて表現したらいいか、ひとことで言うと「暗い」のだ。しかも後味が悪い。

世の中に楽しいことばかりがあると思っている歳ではないけど、この暗さと後味の悪さに、「何の意味があるんだろう?」と思ってしまう。なんて言うか、2chのような感じ。
人の本質をついているんだろうけど、その本質には、本心のようなものが欠けていて、悪い部分だけに焦点をあてて、フェアではないような印象。この作家さんってほかの本も同じなのかなぁ。。。

次に読む本は、きちんと吟味していいものを選ぼう。