イニシエーション・ラブ
写真は高校卒業直後の自分です。
書くことに責任を感じすぎて、気軽に書けなくなってしまったブログ。 日常の中で感じたことを思うままに書こうと思っていても、人の声が耳に入りすぎるとどうにも「ブレ」が出てきてしまって思うようにならない。一番困るのは「この前ブログで書いてあったけど、、、」なんて言われること。そんな風に感じてくれるのであればその時思うままに話してくれたらいいのに、そうでなかったりするとこっちも身構えてしまったりする。
ま、そんなこともブログを書いてない言い訳に過ぎないんだけど。
ってことで、雨の日曜日。
デスクで酒を飲みながらブログを書くのも悪くないなと、久々に。
今日は今更ながら読んだ、「イニシエーション・ラブ」という本の感想など。
- 作者: 乾くるみ
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2007/04/10
- メディア: 文庫
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バブル当時、自分が高校を卒業するころの時代設定なので、いろいろなことを思い出しながら読了。
まぁ、胸の痛くなる作品だなぁと思いながら読み進む。というのは多感な時期だった自分の恥ずかしかったり、情けなく思う気持ちが主人公や時代設定に現れているから。当時好きだった、付き合っていた子のこと、彼女を傷つけた自分の不甲斐なさに嫌気がさしながらも、懐かしくアルバムをめくるような気分でストーリーは進む。
結構話題となった作品なので、読んだ人もいると思うけど、この作品はやっぱりあくまでもミステリーで、男が思う勝手な理屈に翻弄されてしまうレトリックになっている。女性が読んだらどんな感想をもつのかな。
読んでる最中には思うのは、「オトコって勝手だよね」って感じなんだけど、読み終わってのそれは「え?女性もそういう一面があんの?」ってこと。自分じゃわかってないことってたくさんあるんだろうな。
今現在(2015年)で40代前半から後半の人が読むと、この本はミステリーでなくなってしまうかもしれない。
あの頃に青年期を迎えていた人には、あまりにも自分ごと過ぎてこの本のミステリーたるところに触れることが難しい。だからこそ話題になったんだと思うけどね。
久々のブログ。
ま、こんな感じでまたゆるゆると書いていこう。