火車
レンタルビデオが全盛期の頃、今から20年くらい前のことだろうか。VHSとBetaの戦争もVHSに軍配があがったころだった。(ちなみに我が家で初めて購入したのはベータ)
自宅で簡単に映画を観れるようになって、借りたビデオを返す度に次のビデオを借りてしまう経験のある人は多いと思う。
そんな時に何度も借りたりしているもんだから、「あれ?この映画前にも借りたな・・・」って経験のある人は自分だけでなく、意外といるんじゃないかな。
自分が観てないつもりで、実は前にも観たことがあって、買ったり、借りたいした経験ってのは映画だけじゃなくって、漫画とかでもあったりしたと思う。
でも、その逆の経験っていうことがあったので、自分で驚いた。
読んだつもりの本が実は読んでないって経験。
宮部みゆきは割とハマった方で、かなり色々と読んだつもりだったんだけど、「火車」を読んでないことにふと気がついて、今更ながら読了。
どうやら「理由」と勘違いしていたみたい。
- 作者: 宮部みゆき
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 1998/01/30
- メディア: 文庫
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クレジットローンを題材としたミステリーなので、ちょっとタイミングが遅かったかなぁ。
この本が出版された1992年か、グレーゾーン金利が話題となっていた2010年頃に読んでいたら、
もっと身につまされるところもあって、面白く読めたのかも知れないと思った。
それでも、単なるカードローン地獄の話に留まることはなく、登場人物それぞれのキャラクターが色濃く表現されているところが、宮部みゆきらしくって、いい本。