#YoshikazuBlog

気になったコト。気に入ったモノ。 自分の思ったことを徒然に書いてくブログ。

エリジウム

f:id:yoshizo69:20131007224011j:plain
観終わってから衝撃を憶える映画というのがある。
自分の経験で言うと、「メメント」や「セブン」、「ユージュアル・サスペクツ」に古くは「スティング」まで。
その多くは、エンディングが想像を大きく超えることによると思うが、最初から想像していたのと違い、「まさかこんな映画だったの?」と思う作品もあったりする。

ニール・ブロムカンプ監督の「第9地区」がそんな映画だった。

劇場での鑑賞には間に合わなかったが、DVDをレンタルして観た時の衝撃は忘れられない。
表現自体のクオリティもさることながら、これまでのエイリアン映画から一線を越えた着眼点の映画。
その監督の新しい作品「エリジウム」は公開前から本当に楽しみで、早速劇場で鑑賞。


マット・デイモン主演のこの映画。
ストーリーはシンプルで、遠い未来(と言っても140年ほど先の話)は環境汚染によって地球は貧困層の住むエリアとなっていて、一部の富裕層が宇宙コロニーで暮らしているというもの。
当然そこには貧富の差に不満と疑問を持ち、富裕層とそのシステムに対して抵抗・奮闘する主人公の物語。

未来の表現については「弟9地区」のような説得力はなく、「ありえねーよ」と言いたくなるシーンがないわけではないが、
ともすればグロテスクとも取れるビジュアル表現と、想像の範疇にある世界観によって、リアル感が演出されている。

映画鑑賞の前日にあまり上手く寝付けなかったので、鑑賞中に寝てしまう不安があったものの、細かい描写と、スピーディな展開に飽きることはなかった。しかも昨今流行りの3Dでなかったのが好感が持てる。

もう一度「弟9地区」を観たくなる、そんな作品。
しかし、マット・デイモン
悲壮感がある役が本当に似合うなぁ。