#YoshikazuBlog

気になったコト。気に入ったモノ。 自分の思ったことを徒然に書いてくブログ。

チョコレートドーナツ

f:id:yoshizo69:20140505225257j:plain
映画を観ようと思う時、ハリウッド系の大作を上映している大型映画館と、マイナーと言えるが名作を多く上映している単館系映画館のどちらで観るのかは、その時の気分で決まりがちかも。
単館系の映画館で鑑賞するときは、それなりに気分が落ち着いていないと、なかなか気持ちが映画と向き合わない。
年があけてから、これまで自分のペースをうまくつくることができなくて、本も読み進まず、ジョギングをすることも、映画を観ることも減ってしまっていたけれど、GWに入ってどうにかきっかけを作りたくて、シネスイッチ銀座で1人、話題になっている「チョコレートドーナツ(原題:Any Day Now)」を鑑賞。なかなか感動した。


f:id:yoshizo69:20140505225355j:plain

ネタバレにならない程度に書くが、この映画はダウン症の子供とゲイのカップルが、世間の差別と偏見に立ち向かう物語だ。邦題の「チョコレートドーナツ」に難しい意図や狙いがあるわけでなく、原題の「Any day now」の方がメッセージとはマッチしていると思う。直訳すると「いますぐにでも」という意味になると思うけど、MinutesではなくDayというところにニュアンスが現れている。(違ってたら恥ずかしいけど・・・)

ダウン症のことを詳しく勉強した訳ではないが、少年の心の素直な優しさが、この映画にとても心地のいい空気を作っていて、そのうえにゲイカップルの純粋さと真摯さが相まって、愛情深い映画になっているのかも知れない。
ゲイのカップルが恋に落ちて行く様と、ダウン症の主人公マルコの苦悩が、もう少し厚めに表現されていたらもっと良かったのかもなぁとは思った。それでも満席の映画館はすすり泣く声があちこちで聞こえていた。まぁ、来場客のほとんどが女性(!)ってのがあったんだけど。

1人銀座をぶらつき、心に残る映画を観る時間は、固く結んでほぐれなかった気分をのんびりと解きほぐしてくれたかも。