ある過去の行方

渋谷のbunkamuraで初めて映画を観た。
単館系映画館は、大型のシネコン系と違い座席の傾斜が緩やかで、前の席に姿勢がいい人やアフロの人がいたりなんかすることがあったりするのが、イマイチ好きになれない自分。
大きなスクリーンで映画を観る楽しみもあると思う。でも、小さな映画館で良作を観るのは、居心地のいい居酒屋で、美味しい料理を味わうような楽しみを、わりと最近は実感。
それから映画館で飲むビールが大好きで、どんな映画でもジョギングしてから鑑賞するんだけれども、、、

まさか飲み物も食べ物も持ち込み禁止とは。。。

シネスイッチ銀座で観た映画「チョコレートドーナツ」。
その時に新作の紹介で気になっていた映画、「ある過去の行方（原題：The Past）」を鑑賞した。

離婚しようとする夫婦と、新しい恋人、それからそれぞれの家族のストーリー。
誰もひどいことなんてしていないのに、ちょっとした歯車がずれるだけで、状況はどんどん悪い方向に。離婚を決意している夫婦間の喧嘩は、実生活の一部を切り取られたようで、胸に詰まるところがあり、物語にどんどん感情移入していく。

人が人を思う時の嫉妬。
どっちの側に立つかで、モノの見方が変わることを実感。いつもは気がつかないようなことでも、第三者としてみていることで、それぞれが少しずつズレてしまっている点が見えてくる。「あぁ、そこでそれ言ったら、相手傷つくでしょ〜」みたいな感じ。
内容的には、全然ハッピーになれるような要素はない。
それでも、観進めて行くことで、どんどんと「エッ！？マジ。。。」となっていく展開は、怖いもの見たさのようなところがあるかも知れない。

じっくりと映画を楽しめる余裕がある時には、オススメできるいい作品だったと思う。

ところで、映画鑑賞前に朝食をとった喫茶店。なかなか素敵な店だった。また行きたいな。
カフェ マメヒコ 宇田川町店 （Cafe Mame-Hico） - 渋谷/カフェ [食べログ]