#YoshikazuBlog

気になったコト。気に入ったモノ。 自分の思ったことを徒然に書いてくブログ。

罪のてざわり

f:id:yoshizo69:20140618194632j:plain
観る前から、内容とメッセージは想像していたけど、イメージ通りの映画だった。

ブログを書くにあたって、色々と調べていると、「悪」という言葉の反対語はあるけれども、「罪」の反対語は、さまざまな解釈と意見があって、具体的には定義がないようだ。敢えて言うなら「無罪」という、罪のない「状況」をさす言葉を反対語として定義する人が多いように見えるが、「罪のてざわり」はそのことを象徴するかのような映画だった。


観ていて胸が少し痛くなる映画だった。
正義の気持ちが強いが故に罪を犯してしまう人。生活のために罪を重ねてしまう人。人を想っただけなのに罪を犯すまで追い込まれてしまう人。些細な出来心から追いつめられてしまう人。誰にでも共感できる部分が見え隠れしている悲しい映画。
気持ちが沈んでいる時に観る映画ではないな。

アジア人特有の物悲しさが、この映画に大きなエッセンスを与えていると思う。言いようのない侘しさだったり、悲しさというのは、北米の人にはなかなか表現出来ないんじゃないかと思う。(失礼な言い方だったらごめんなさい)インファナル・アフェアも、トニー・レオンアンディ・ラウ主演の香港版の方が、ディカプリオとマット・デイモン主演のハリウッド版より断然良かったし。

単館で、1人静かに観る映画としては良かった。