#YoshikazuBlog

気になったコト。気に入ったモノ。 自分の思ったことを徒然に書いてくブログ。

五代目 野田岩

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決めたいと思っていた仕事が決まったときの喜びはたまらない。
この仕事に限ったことではないと思うけど、仕事に気持ちが入らないなんて考え方はできないし、感情的になってしまう以上、うまくいってもいかなくても感傷的になろうってことだと思う。
新しい仕事が決まりそうな時は、浮かれたりしていると、その仕事がスルりと手の中から逃げて行ってしまいそうで、お客さんとのミーティングや交渉の際に、目がぎらついていないか、言葉が早口になっていないかと心配になる。
いい話になればなるほど、自分を疑い、クライアントを疑い、丁寧になっていく感覚はなんて表現すればいいんだろうか。

そんな感覚はマラソンを走っている感じに近いかもしれない。
あと少しでゴール、頑張ればその先にいいことがある(かもしれない)と思いながら達成できた時、今までの苦労と苦悩が吹っ飛んでしまうんだから、人間ってのはシンプルにできているなと、半ばあきれながらも思うときもある。

そんないい仕事ができた時。
大切なのは、「頑張って良かった」と思える時間を演出することだ。そんな時は美味いものを食べるに限ると自分では決めている。


お客さんとのミーティングが12:30に終了。
終了間際に「この内容にて御社に発注します」とこの世で最高のフレーズをいただいたので、芝の老舗鰻店「五代目 野田岩」へ。その前に来たのはもう4年ほど昔のことなので、否が応でもテンションはあがる。

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この店の雰囲気がとても好き。
大正時代の洋館を思い起こさせる雰囲気で、畳がひかれた座敷の上にテーブルがあって、仲居さんが着物ってところがまたなんとも言えず、奥ゆかしさを醸し出しているからだ。

関東のふわっとした上品な鰻。
脂がのっていて、上手に焚いたご飯に甘いタレ、山椒の香りがたまらない。
「ゆっくり楽しもう!」といつも思いながら食べるのに、食べ終わると「なんでもっとゆっくり食べなかったんだろう」って感じるときの切ないシアワセ感が最高だ。書いてるだけで涎がでてくる。

「あぁ、自分はこの一瞬のために必死に働いているんだなぁ」と実感。
美味いものを食べるために、働くし、食に適当な人は好きになれないなぁ。