松陰神社 鰻一二三

今では自分でも想像しがたいが、小さい頃は本当に好き嫌いが多かった。
鮨だと、いくらにかっぱ、たまごくらいしか食べなくて、基本的に生魚が駄目。
野菜もあまり好きでなくて、とくに茄子や椎茸なんかが本当に苦手だった。
そんな中でも特に鰻が苦手で、あの皮の部分がどうしても好きになれず、母親が商店街で買ってくると「手を抜きしやがって！」なんて思っていたものだ。

そんな自分が、大の鰻好きになるとは想像もできなかったな。

今すんでいるところは、世田谷線の松陰神社駅と田園都市線の三軒茶屋、駒沢大学の３駅のちょうど真ん中ほどにある。
飲みに行くなら三軒茶屋だが、食事をするなら圧倒的に松陰神社近辺にいい店が多い。
鮨、蕎麦、中華、焼き肉と美味しい店が立ち並ぶなかで、大通りからはずれ、住宅地にひっそりと佇んでいる鰻店「一二三（ひふみ）」がある。

松陰神社駅から松陰神社へ向かう商店街をひとつ裏にある路地に、「一二三」がある。
近所では洗濯物を干しているのが見えるほど。w
1年ほど前に店舗を改装したようで、店内は本当にきれいで、ジャズが流れて落ち着いた雰囲気。
ご夫婦二人で対応しているようで、あまりお客を入れ過ぎないのが心地よい。

コース料理は、うざく、串焼き（２本）、白焼き、う蒸し、うな重（肝吸い付き）で5,200円。
これってけっこうお得なんじゃないかな・・・

ちなみに、関東の鰻ってのは背から割いて、蒸して脂を落としたあとで焼くので、ふんわりと柔らか。
手間がかかるので、当然食べられるまでに時間もかかるし。
一方で、関西は腹から割いて、そのまま素焼き。野性味を味わって、精をつけるのであれば、本当はこちらの方がいいんだろう。
関東と関西、どちらの鰻も大好きです。

でも、名古屋のひつまぶしってのはちょっと良さがわからないなぁ