ファミリー・ツリー

小学校にあがる頃までの実家は、祖父と祖母、父と母、弟以外に、結婚前の叔父と叔母が暮らしていたので、今では珍しい8人家族で幼少期を過ごした。
典型的な日本の家族で、仕事を終えた祖父と父がテレビのチャンネル権を所有し、夜の9時には強制就寝。
「8時だよ全員集合！」をみると「アタマが悪くなる！！」といって観せてもらえなかった。（父親はみてるのに！）
お風呂は祖父と入ることが多く、「本気かよ！」と思うくらいの熱い湯に100を数え終わるまで浸からされ（もちろん肩まで）、風呂上がりには、首回りと脇の下にシッカロールをはたかれるというそんな時代。

ジョージ・クルーニー主演の映画、「ファミリー・ツリー」。原題のThe Descendantsの意味が子孫と知って、そんな昔のことをふと思い出した。

この映画を観たのは2度目。映画館で観たのをWOWOWで放送、録画しておいたので、再び鑑賞。
ジョージ・クルーニーが演じる冴えない父親にとても共感が持てる、割と好きな映画だ。

家族間におこる問題は、血縁関係があるが故の面倒臭さと、心地の良いおせっかいさがある。
血が繋がっているからこそ、ほうっておけたり、その逆だったり。
何か特別なことをしてくれるわけでもないのに、その存在に癒されたり。

最後のシーンがとても素敵で、微笑ましく気持ちの良いエンディング。
観て良かった。

No rain no rainbow

長女と次女の性格が最高です。