#YoshikazuBlog

気になったコト。気に入ったモノ。 自分の思ったことを徒然に書いてくブログ。

至仏山(2,228m)※百名山


※写真は小至仏山から見る、至仏山尾瀬ヶ原
夏休み。8月15日に、尾瀬から至仏山へ。登山を始めた3年前は夏の暑いシーズンでも700m〜800mの低山に登ることが多かったけど、暑い夏こそ、2,000m級に登りたいと思うようになってきた。気圧と天気の安定している冬の方が景色もいいんだけれど、アイゼンを履いた経験もないので、その辺りのレベルまではまだ先のこと。(40代のうちには挑戦したいな)
お盆休みタイミング。仕事の合間に無理を承知でネット検索、電話で問い合わせ、運よく金曜日の新宿発22時の夜行バスをゲットできた。
池袋で少し時間調整して23時に出発、途中2回の休憩を挟んで、尾瀬戸倉に4時前に到着。マイクロバスに乗り換えて尾瀬の入り口、鳩待峠へ。
ちなみに今回使ったのはこのプラン。www.sunshinetour.co.jp



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鳩待峠ですでに標高は1,600m近く。朝の5時過ぎだと寒いくらい。(10℃を切るくらいだったんじゃないかな)短パンだけで歩けるかと思ってたけど、レギンスを履くことに。バスのチケット予約時に申し込んでおいた朝食の「舞茸炊き込みご飯のおにぎり」(※これかなり美味しかった!)を食べて、6時前に出発。ちなみに尾瀬はゴミ持ち帰り運動の発祥の地らしく、ゴミ箱がどこにも見当たらない。国立公園だし、当たり前のことだけど環境破壊について考えさせられる。
目的の至仏山へはピストンして単純に往復するのは、時間的にもコース的ももったいないということで、尾瀬ヶ原を経由して周回する、休憩含めて約6時間のコースへ。鳩待峠から、尾瀬ヶ原分岐点の山の鼻までは約1時間弱。標高が200m近く低くなるので、その分頂上までの登りが増える計算なんだけど、、、



※写真は山の鼻からの風景。左の至仏山から尾瀬ヶ原をパノラマで。
尾瀬ヶ原から、いよいよ至仏山へ。この時間でまだ朝の7時前。早い時間からの活動は得した気分で、テンションあがる。
前の日の雨の影響か、1600mあたりまではずーっと登山道に水が流れてる。尾瀬は湿原だし、スニーカーなんかで登るようなところじゃないので、要注意です。

しかし、噂には聞いていたけど、、

この至仏山

ホントによく滑る。

蛇紋岩(というらしい)赤茶色の岩が、本当によく滑るの注意が必要。あ、それと手袋もマストアイテム。指先が出るやつを持って行ったのは正解だったな。初めて手袋使ったけど、安心して手をつくことができるというのは、安全度が増すことを実感した。ちなみに岩と階段が多いのでトレッキングポールはあまり役に立たないです。


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北側からの登りは、森林限界点が1,600mを超えたあたりだったと思う。高い木々がなくなって視界が開け、高度をあげて振り返るたびに尾瀬ヶ原と、燧ケ岳が望める絶好の景色。汗をかいて息があがっても、この景色を見るたびに面倒な気持ちが吹き飛んでいく。
それとこの辺りからは、階段も増えてきてテンポよく高度が稼げる。普段、山に来た時は階段ってのが本当に嫌なもんだけど、登り幅もちょうどよくて、あまりキツさを感じないので助かった。


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木々はないので視界は広いんだけど、岩が多くて頂上が見えにくいのがこの山の特徴。「あ、ひょっとしてあそこが頂上か?」なんて思っていると、同じように見てた他の登山者が「あれを超えてからまだまだあんだよ〜」なんて言ってる声が聞こえてきた。 まだ登んのかよって気持ちと、まだまだのんびり登っていたいと思う、山に来たときならでは不思議な感覚があった。
そんなことを漠然と思っていると、あっけなく頂上に到達。付近は広くないのであまりゆっくりと休んで昼食(特にバーナーをつかったような)を取れるようなところでもない。軽くおにぎりを食べて出発するようなところのイメージ。

滑る蛇紋岩に、今一度気持ちを引き締めて、小至仏山を目指して下山を開始。岩場の尾根歩きは気持ちを引き締めて歩かなきゃなんだけども、景観がいいので、キツさはまるで感じない。「このままずーっと歩いて行けたらいいのに」なんてことを思いながら歩いていく。登りに比べて下りの傾斜は穏やかで、滑るポイントだけ気を緩めなければ、膝などが痛くなることもない。下山してくうちに下界を通るクルマの音が聞こえることもなく、終始自然を満喫できるトレッキング。
12時に出発点に到着、顔を洗って汗を拭き、着替えてお待ちかねのビールタイム。こういう時のスーパードライのなんとうまいこと!思わず2杯も飲んじゃった。

バスの集合時間は14:40。まだちょっと時間があるのと、鳩待峠にずっといるとただただ飲み続けるだけなので、乗り合いタクシーを使用して、尾瀬戸倉へ移動。バスの乗車場所変更の連絡をする。 地元の小さな温泉でひとっ風呂浴びて再びビール。バス停留所の東屋で昼寝する。

深夜バスを使っての初めての登山。天気にも恵まれて最高の夏休み。童心にもどった素敵な1日だったなぁ。