後輩くんが会社辞めました。

梅雨どきの小雨降る土曜日に、西武ドームで試合観戦。前職のメンバー9人という大所帯での観戦と、逆転スリーランを含む3本のホームランでの快勝とあいまって、気持ちのいい土曜日になった。野球観戦というイベントごとだけに限らず、前の会社をやめて2年が経過していても、交友関係が続くのはとてもありがたいし、嬉しいもんだとしみじみ。

ふと思い出したとき、互いに、気軽に連絡をとって酌み交わすひとときは、日頃のストレスを発散するだけの時間ではなく、みんなが頑張っている様子が自分にとっても励みになる、大切な時間。

 6月末、ちょっと可愛がっていた後輩くん（部下っていうのはなんでか恥ずかしい）が独立するってことで、会社を辞めていった。独立の話を聞いたときは、寂しさもあったけれど応援する気持ちの方が強くて、新しいチャレンジを選択した彼を、頼もしく、また少しうらやましい心持ちで、これからも応援していこうと思ってた。

だけど、その後輩くん。在職期間中に独立準備をはじめ、チームと仕事に影響、お互いが気持ちよく送り出すような雰囲気になれなかったのが本当に心から残念。転職してきて2年という間に、お互いでつくりあげてきた大切な関係が思うよりもあっけなく壊れてしまったように思う。

「今の若いものは」なんて表現は使いたくないけど、情報が簡単に入る世の中において、先輩や上司から学ぶことが少なくなってきたのかも知れない。先輩らの行動や言動に憧れることがたくさんあって、真似をしてみたり、出来なくて苦しんだりする日々を積み重ねて、今の自分がある。そんなふうに考えるから、違和感を感じるのかなとも思う。

今から10年後、そんな彼らがシニアクラスになる頃、後輩や部下の人たちと、どんな人間関係になるんだろう。混雑した電車やエレベーターの乗降時に一言もかけることのできない人たちのなんと多いこと。

人生を1人で生きていくことはできない。誰にも親身に耳を傾けてくれるメンターが必要だと思う。酒を飲んでホンネで向き合う時間はこれからも大切にしよう。