#YoshikazuBlog

気になったコト。気に入ったモノ。 自分の思ったことを徒然に書いてくブログ。

フィルス(FILTH)

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思ったようにことが進まないということってよくあるけれど、思っている方向とは違う方向に進んでいってしまうことの方が、自分にとってはストレスだ。
社会人になる前の時間よりも、社会人になってからの時間の方が長くなってしまった自分。数度の転職を経て今の環境にいるわけだけど、何度が放り出してしまいそうになったし、実際にその通りにしたこともあったと思う。
映画「フィルス」は、なんとなくそんなことを思い出させる、クライムコメディ。


ジェームス・マカヴォイ演じるブルースのモチベーションの小ささに共感。原作は読んだことはないので、詳細設定はわからないけれど、出て行った奥さんを見返すために昇進したいってこと。そのために周りの同僚の足を引っ張るために、まぁセコイこと(というかほとんどクズ)をするわするわ。

映画の冒頭は、アングラな雰囲気の中で、コミカルに話は進む。見ていてストレスは感じないし、退屈に思うこともない。だけど、主人公が落ちぶれていくに連れ、ストーリーはダークサイドに向かっていく。ジェームス・マカヴォイの演技がハンパなくて、ダメになっていく様に引き込まれていく。

転げ落ちていってしまう人生は悲しい。
それでも、この映画の良さは、エンディングで気休め的なハッピーエンディングで終わるなんてものでなく、悲しささえも笑ってしまえるようなコミカルさを残すところだと思う。
辛い仕事や、環境のなかでリズムを掴めず苦しむとき、「なるようにしかならない」と割り切る気分も大事ってこと。

数日、数ヶ月先のことに悩んで、今を台無しにするのはやめよう。
今できることだけを丁寧に。結果は後からついてくる。(のを期待して)