#YoshikazuBlog

気になったコト。気に入ったモノ。 自分の思ったことを徒然に書いてくブログ。

浅草 初小川

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浅草が好きだ。
いいお客さんとの思い出や、40代に入ったこと、それと池波正太郎の影響など、様々なことに影響を受けているんだろうが、秋晴れの平日1人昼食を目的に散策していると、つくづくそう思う。
震災直後は観光客も減って少し寂しい感もあったけど、東京スカイツリーの開業し、海外からの観光客の数も増えて、国際的な観光都市になってきている。
内外からの観光客が増えるのはいいことだけど、本来の浅草らしさをなくすようなことがなければいいなと思った。
(外食チェーン店などの進出によって街の景観が損なわれなければいいなと言う思いかな)

浅草には、蕎麦に天丼、洋食にとんかつ。大通りの路面店でなくても、長く商売を続けられている素敵な店がたくさんある。


浅草に行くとまずアタマに思い浮かぶのは、「蕎麦」。
並木藪の濃いめでしょっぱいつゆで食べるざるそばを昼の時間を少し外して行くのが好きだ。
それと次に脳裏によぎるのは「洋食」。
キッチンヨシカミに、パイチなど、良店がたくさんあって、蕎麦と違って「味を楽しみに行く」というより、浅草の歴史を舌で楽しみに行くという感じかも知れない。

もうひとつ、いつも迷うのが「鰻」
前川に色川、鰻禅と有名店がたくさんあるが、いつも通りがかり、入ろうと思っても予約いっぱいで入れなかった「初小川」に行って来た。

まさかの初小川だった。
店の前を何度か通るたびに、チャレンジしようと思って無理だったので、この日も「ま、駄目なら色川あたりで」と思っていただけに、ちょっと驚いた。
白く綺麗な暖簾の脇から、香ばしい香りが流れてくる。この誘惑に勝てる人なんているのかなと思う瞬間。

暖簾をくぐって、客が4名ほどしかいないのに、ほっとする。
ひょっとすると昔は囲炉裏だったのかもしれない四角いカウンターに通され、鰻重の上3,800円に、肝吸い50円を注文。
上以外に、中とあり、店主も「大きさはどうしますか』と言っていたので、鰻のレベルというより、鰻とご飯の量で決まるのかも知れない。

初小川は、鰻を捌くところから始めるわけではないようだ。注文してから、10〜15分くらいで焼き上がりが目の前にくる。時間に余裕があれば捌く時間に酒を飲みながら、じっくり待つのも良いものだが、その日はあまり時間的余裕もなかったので、良かった。

陶器の器に入った肝吸いは、干し椎茸も入っていて上品な味。
柔らかく蒸し上がった関東風の鰻もふわふわで、あっという間に胃袋に入っていく。たれの味と焼きかた、バランスが取れた鰻重でとても美味。
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また行きたい店のひとつになったな。