#YoshikazuBlog

気になったコト。気に入ったモノ。 自分の思ったことを徒然に書いてくブログ。

海賊とよばれた男

f:id:yoshizo69:20130324224719j:plain
いよいよ新天地での仕事まで、残すところあと3週間。
きっと3週間後には「あ、もう明日か」ってことになるだろうから、この時間はこれまでを振り返って次の足がかりにしなければと気持ちが引き締まる。
しかもこの週末は桜も満開となったおかげもあって、気持ちを前向きにしてくれた。

社内での挨拶も一通り落ち着き、仕事の引き継ぎも始まって自分の時間が持てるようになった近ごろ。
転職するような時でないとこんな時間はなかなか取ることは出来ないので、有意義に過ごせるよう、映画を観たり、本を読むようにしている。
そんな時って不思議と巡り合わせがいいもので、このタイミングで読んでよかったと思える本を読了。

百田尚樹著「海賊とよばれた男」。
ベストセラーとなった「永遠のゼロ」の著者が、出光石油(興産)の創業者である出光佐三の生涯をモデルとした歴史小説。自分の転機と相まったのもあり、あっという間に読み終えた。

第二次世界大戦の前後、激動の時代を生きた物語。

自分の私利私欲のためでなく、家族と呼ぶ社員のため、敗戦という屈辱を乗り越えようとする国民のために貫く彼の姿勢に驚愕。
誘惑に惑わされることなく妥協を排し、自分の「信念」を貫いて行く姿は圧巻だ。

携帯電話とパソコンが普及して、人とのコミュニケーションは希薄になってきている。
社内では会話も少なく、会議室に入ってこっそり電話するような時代。
ツールを使いこなすどころか、振り回されるような日々。

結局は人間がすることなのに、そんなコミュニケーションを避けて通るような人も少なくない。
なんだか書いてるとちょっと悲しい時代に生きているような気持ちになってくるけど、
いつまでも信念をもって、それを貫くことってとても大切なことなんだとちょっと目が覚めたかも。

迷った時や挫けそうになった時、また読み返してみよう。