#YoshikazuBlog

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森田療法

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タイトルだけみると「こんな本、ホントに読むのか?」なんて感じの本を読了。
とあるブロガーさんのブログを拝見していて、興味をもって購入。1920年頃、“森田正馬”という方が公表した神経症に関する論文から創始されたものらしい。

まぁ、難しいことについてはそんなに書けるわけではないので、ここでは深く掘り下げないが、
ようするに様々な症状、症例の「神経症(質)」についてまとめられた本。

この本、神経症のみに関わる内容という訳でなく、人の深層心理についての洞察が深く、人間関係においての勉強となるところが多い。


いくつか本の中から引用してみる。

ところが、神経質(症)の人々は、自分の心に少しでも不安があってはいけないのであって、その不安を打ち消すために、何回でも同じ観念を想起し、人によっては同じ行動を繰り返す。つまり彼らは不安を不安として受け止めるだけの心の強さと、心の容量がないのである。


また、睡眠障害(不眠神経症)の箇所においては、こういった文章も。

まず8時間ねないといけないという“睡眠神話”にとらわれているものが多い。眠る努力を一生懸命になってする人もいるが、これはすべてマイナスである。(中略)〜充分夜を楽しんでから、寝ようと思う時間に床に入り、そして眠りを追いかけないで、眠りにとらえてもらうのを待つのである。

文章の最後にはこう締めくくる。

自分の考える(あるいはもつ)不安要素や側面を、マイナスとしてとらえ、どうにかしようとするのではなく、
自分にはそういった考え(部分)がある。ということを「あるがまま」に受け止める必要があるのだ。


ストレスの溜まる社会。色々な悩みを抱えている人もたくさんいる。
この本を読んだことで、自分と他人の両方を許せるような懐の広い人間になりたいなと思う。